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CF-R8G1NJR(レッツノートR8G)
B5ノートパソコンとしてソニーの505シリーズのあとに隆盛を極めたPanasonicのレッツノートRシリーズの2009年夏モデル。本体重量わずか930gにしてIntel Core 2 Duoを搭載し、Windows VistaとMicrosoft Officeが動作し、小さいながらもちゃんとタッチタイプ可能なキーボードを装備する。

前々からこのシリーズの小ささと造りの良さが気になっていて、いつか所有してみたいと思っていたものの、肝心の用途がなかったので手を出さないでいたが、長い通勤時間の供にしようと思い立ってついに買ったのがもう二年ちょっと前のことになる。

よそのメーカーにも小さいノートパソコンはあるのだけど、みんなそこそこ重い。これ小さいんじゃないか?と思ってスペックシートを見ると1.3kgあるなんてことがざらで、なかなか1kgを切らない。1kgを切ってててもCPUがAtomと非力すぎたりする。そんな中でパナソニックのレッツノートシリーズはみんな軽い。その分、値段も高かったのだけど、最近のデフレ圧力なのか手ごろな値段になってきた。特に新モデルが出る前に特売されることが多く、このマシンもそんな季節の変わり目に秋葉原のソフマップで115,000円くらいで買った。

一応フルスペックのWindowsマシンを常にカバンの中に入れて持ち運べるというのはとても大きな利点だった。といっても主にネットサーフィンと2ちゃんねるを専用ブラウザで見るのが主な使い道で、たまに家で録画したテレビ番組をこいつにコピーして電車の中で見たり、携帯音楽プレイヤーの母艦にしたり、青空文庫の本などを入れて外で読んだりするのに使ったぐらいで、Windowsじゃなくても良い場合の方が多かった。その気になればゲームだって出来るし、Windowsマシンとして使い倒すことも出来たのだけど、もうPCというものに飽きた自分がいた。

CPUには超低電圧版Core 2 Duo U9400という1.4Ghzのデュアルコアのものが使われている。デスクトップだと3Ghz当たり前の時期に1.4Ghzというのは非力に思われるかもしれないけれど、元々速いCPUだしAtomと比べて倍以上に速いらしいのでその点は心配していなかった。が、実際は省電力機構が働いてほとんど1.4Ghzでは動かない。ぶっちゃけ遅いと感じることの方が多かった。その分バッテリーは長く持つのだけど、ちょっと釈然としない。

パフォーマンスについて実際はメモリが2GBしか積まれていなかったことが主に足を引っ張っていたことに気づいたのは、メモリをさらに2GB増設してからのことだった。ハイバネーションつまりメモリの中身をHDDに書き出す休止状態にするときに、メモリを多く積んでいたら余計に時間が掛かってモバイルでの利用に差しさわりが出ると思ってずっと増設してこなかったのだけど、Windows VistaはOS単独で2.5GB使うと言われているらしく、2GBだと遅くなってしまうようだった。なぜそんなスペックのマシンを売るのかずっと不思議に思っているのだけど、やはり少しでも値段が安いものを客が選んでしまうからだろう。

このレッツノートRシリーズは以前はファンレスつまりファンがないことが特徴だったが、確かR6あたりからファンがつくようになったので、このR8Gにもファンがついている。口径の小さいファンが高速で回るのでちょっとうるさい。普段はCPUのパワーがセーブされているのでほとんど回っていないけれど、何か重い仕事をさせると途端にうなりだす。しかも最近はファンにホコリがたまってきたのか異音が混じるようになった。まだ買って二年ちょっとしか経っていないのに…。猫の毛が詰まっているんだろうか。

画面のサイズは10インチで、解像度はいまどき珍しいXGA(1024×768)となっている。2ちゃんねるの情報によると、もはや当時からこのパネルの調達が難しくなっていて、それが原因なのかついにこのRシリーズ自体がなくなってしまった。いまではJシリーズというほとんど同コンセプトのシリーズに置き換わっていて、解像度は1366×768と横長になっている。CPUも超低電圧版ではなくモバイル向けの普通のものを使うようになり、最新モデルでは2.2Ghzや2.3Ghzとパフォーマンスが大幅に向上しているらしい。

なぜいまさらこのマシンのレビューをするのかというと、最近になって新しいマシンを買ったからだ。買ったのはノートパソコンではなくAndroidタブレットだ。具体的に言うと東芝のREGZA Tablet AT3S0で、予約して発売日前に手に入れた。特売品が好きな私がわざわざ予約してまで割高な新製品を買うなんていままでなかったのだけど、それだけこのマシンが圧倒的に素晴らしいスペックを持っていたのだ。詳しいことはいずれまたレビューするのでここには書かないけれど、380gほどの重量で解像度1280×800でフルブラウザが動き、動画もMPEG4 AVCがbaselineプロファイルながらも720pつまり1280×720のハイビジョンで見れるのは驚きだ。もはや930gのものを持ち歩くのが馬鹿馬鹿しくなった。
380gといえばまだ片手でずっと持つには少し苦しいけれど、時々持つ手を変えればそんなに疲れないし両手なら余裕だ。B4ノートだったら電車だと席に座らないと操作できなかったが、タブレットマシンなら立ったままでも楽に使える。持ち運びにカバンが要らず、コートのポケットに入る。

というわけでこのレッツノートは外に持ち歩かなくなってしまった。いまでは机の上にずっと置きっぱなしで使う程度になった。でも気に入っているのでそれなりに使っている。出先で何かキーボードを使って文章を書くような用途があればこのマシンじゃないとダメだし。でもそんな使い方なんてほとんどしないんだよなあ。タブレットマシンでもタッチパネルのキーボードと予測変換があるから長い文章を書けなくもないし。まあ書く気もしないんだけど。

というわけで私の中ではもうサブノートパソコンというジャンルは無くなりつつある。Windowsやキーボードといったパソコンの機能がフルに使えるマシンという点では揺ぎ無いのだけど、携帯性というメリットの前ではこれ以上の機能性はどうしても二の次になってしまう。あとは…軽いパーツを組み合わせてなんとか500gぐらいにしてくれれば買うかもしれないけれど…。セパレート型にしてタッチパネルモニタとマシン本体とオプションの入力機器なんかをワイヤレスでつないで、本体はカバンや服のポケットの中に入れておいてモニタや入力機器だけ手に持つ方式とかどうだろう。ヘッドマウントディスプレイでもいいし。ともかくこういう新しい方向に向かわないと、スマートフォンやタブレットが台頭している昨今でのパソコンの地位は危ないと思う。
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