Oxygen Not Included - Spaced Out! |
事故により謎の惑星の地中深くにワープさせられてしまった複製人間たちに指示を出し、酸欠を始めとしたさまざまな問題に対処しつつ星系からの脱出を目指す、コロニーシムと呼ばれるタイプのゲームの拡張パック第一弾。他の惑星も開拓できるようになった。
本編がとにかくおもしろくて次のセールまで待てなかったので買ってしまった。とてもおもしろかった。
本編ではロケットを建造しての宇宙開発は最後の最後にやるおまけみたいな感じだったけど、このDLC(DownLoad Contentsつまり拡張パック)では割と早くからできるようになった。というのもマップが狭くなり地表まではそんなに距離がなくなったのと、最初の惑星には隕石が振らなくなり対策を取る必要がなくなったから。その代わり、最初の惑星には原油がないし金属も少な目となっている。これらは他の惑星に行かないとあまり手に入らない。
原油というか石油がないうちにロケットを作って飛ばすのって大変そうだと思うところだけど、原油のある第二惑星にはテレポーターで行けるようになっている。複製人間だけでなく物資も古代の遺跡により相互にやりとりできる。まあその遺跡を掘り出すまでがちょっと掛かるのだけど。
第二惑星とは無制限に行き来できるわけではなくて、複製人間の転送は5サイクル(5日)に一人までとなっている。なので複製人間を転送させても最初は一人で開拓を進めなければならない。また、人を送りすぎても食料等の問題があるし、第二惑星は第一惑星よりもさらに狭いので資源も限られている。物資もパイプやダクトやコンベヤがそれぞれ各一本分のみ。
そして第三惑星にはテレポーターなんていう便利なものがないのでロケットを飛ばして複製人間や物資を送り届けなければならない。とその前に天体望遠鏡を使って近隣の惑星を調べなければ惑星を発見できない。今回の宇宙はヘックス(六角形)で表現された二次元マップになっていて、ロケットで好きに移動できるようになっている。もっとも航続距離に制限されるので最初のうちは近くまでしか飛ばせない。
さらに注意しなければならないのは、ロケットの中もごく狭いエリアになっていて、航行中も中で複製人間を生活させなければならなくなった。遠くへ飛ばすためのロケットだと何日も中で暮らさなければならないため、酸素や食料だけでなく士気を保つための生活空間も整えてやる必要がある。
正直最初はそれを聞いてなんかイヤだなあと思った。でもそれは杞憂だった。最初のロケットはたった3マス離れた第三惑星になるんだけど、惑星の周囲1マスは衛星軌道という扱いでかなり早く移動できるので実質1マスちょっとの距離しかない。なんならEXOスーツの酸素だけでもなんとか間に合う。当然食料もそこまで気にしなくていい。一応緑藻で酸素を作れる酸素散布装置を置いておけば備えは十分で、船内ではスーツを脱いでおけばいい。
逆に言うと遠くの惑星へ移動するには酸素と食料を十分にロケットに詰みこまなければならない。酸素を船内に充満させるだけでなくて二酸化炭素を排出させる必要もある。食料は腐りやすいものはダメなので保存食を考える必要がある。まあ食料に関してはこのDLCで追加された「どろどろベリー」という完成された保存食があるのでこれ一択と考えていいと思う。腐らないだけでなくておいしいらしくて士気も維持できる。あ、これってネタバレなんだろうか。
ロケットのエンジンも増えて、本編で一番手軽なのは蒸気エンジンだったけど、二酸化炭素エンジンと砂糖エンジンというさらに手軽なものが追加されている。二酸化炭素エンジンは二酸化炭素だけで動くのでボンベ充填所なんかで簡単に用意できる。砂糖エンジンは新たに追加された植物から取れるスクロースという糖で動くので入手が簡単で、別途酸化剤も要るんだけど序盤では作るのが大変なオキシライト以外にも肥料が使える。ただしさすがにこれらのエンジンは航続距離がそんなに長くないので最終的には最低限石油エンジンを使わないといけない。本編では液体水素エンジンを使わないとクリアできなかったけど、このDLCでは石油エンジンでも問題なくクリアできる。
新しい生物や植物が増えている。なかでも発電できる生物がいて便利なんだけど、当然そいつの移動範囲に電線を張っておかないといけない。こいつの進化系で空調ダクトに勝手に気体を入れてしまうやつがいてウケたんだけど、そのせいで発電機が損傷した。
前述のスクロースを作ってくれる植物を育てるための動物がいて「だてんちゆあ」先生の動画で事前に知っていたのだけど、自分は面倒なので結局育てなかった。なんか受粉させると植物がより成長して実の品質が上がるらしい。
【Oxygen Not Included】DLC編開幕!!新バイオームの特徴と初動の開拓! #01 【Spaced Out!】【ゆっくり実況】
https://www.youtube.com/watch?v=6KiRz8Sp3Z0&list=PLCu3aJfqYoLySXZGepXuuTS5q7zXPZFOo&index=1
RADボルトという新たなエネルギーが増えた。空間を飛んで行って専用の施設を駆動させることができる。放射線を発する物体の横に生成器を置くと作れる。こいつを使わないと上位の研究が進まないし、星間ランチャーという星と星をまたいで物資を輸送する施設を動かすこともできる。
第三惑星まではがんばればその星の中だけで自活できるのだけど、それ以外の惑星は資源が偏っているので他の惑星から物資を輸送しないとやっていけない。あるいは逆に、複製人間を生活させるのをあきらめ、その星の物資を自動的に他の惑星に輸送するための基地と割り切って開発することになる。RADボルトを作るにはなんだかんだで電力が必要になるので発電のしくみも考えないといけなくなる。
時空の裂け目みたいな場所に飛び込めば最終クリアとなるのは変わりないのだけど、本編の場合はただ遠くまでロケットを飛ばせばよかっただけだったのに対して、このDLCではちゃんと場所として存在する上に最初は裂け目が閉じているので開ける手続きが必要になる。そのための専用の遺跡が置いてある惑星があるのでそこでせっせと作業することになる。第三惑星まで順に開発してきたプレイヤーの知識と経験が試される。このDLCで一番楽しいところだと思う。
まあそんなわけでいろいろと面倒くさいのだけど、このゲームの醍醐味であるコロニーを作って運営するというのをいろんなシチュエーションの中で段階的に楽しめるようになっていてよかった。
気になった点を言うと、自分は最終的に4つの惑星を本格的に開拓したのだけど、四つ目の惑星の開拓に夢中になってる間に第二惑星で事故ったのに放置してしまい復旧に手間取ることになった。他に、第一惑星の貯水池の底が抜けて大惨事になったりもした。トラブルが起きないようちゃんと事前に安定化させればいいんだけど、さすがにアクシデントは予測できないので困る。まあ復旧自体もゲームとして楽しみようもあるのでいいんだけど、あえて同時にやらせる必要はあったのかなと思う。まあ惑星間の切り替えはすぐにできるので画面をスクロールさせる程度の手間なんだけど。
自分は工場シムと呼ばれるこの手のゲームをまだあまりプレイしたことがないのだけど、このゲームに関してはどんどん状況が変わっていくのが楽しくもあり面倒でもあると思う。たとえば水場にある水を使うといずれなくなる。間欠泉からは資源が無限に湧き出るけど、休眠期間があって急にばったり出なくなったり、使っているうちに扱いにくい温度に収束したりする。まあそもそもこのゲームは工場シムではないのかもしれないけど。
穀物って保存が効くものだと思うんだけど、このゲームでは小麦もすぐ腐る。穀倉に貯めこんでおいて必要なときに必要な分だけ調理して食べさせるみたいなことができない。いろんなことがセンサーとかで自動化できるのに、食べ物を古いものから食べさせたりとか古い材料から調理に使ったりすることすらできない。だから安易に宇宙食が「どろどろベリー」一択になってしまう。
ちなみにこのゲームには冷蔵庫があるので、そこに入れておくといくらか食料を保存できるのだけど、冷蔵だけではそこまで保存期間が大幅に伸びるわけではない。マイナス20度以下まで冷やすと冷凍扱いとなる。また、二酸化炭素が充満した空間だとさらに伸びる。しっかり条件を整えるとまったく腐らなくなる。宇宙船では難しいんだけど。
惑星が少し小さくなったことで微妙に思い通りのコロニーが作れなくなった。ここにもっと広い部屋を作りたかったのにとか、この施設を置く場所がないとかいろいろ困った。まあそこまで困るわけじゃなくて、一つ一つのバイオームが狭くなっただけで空間自体はそれでも十分広い。
DLCの割にかなり根本的にゲームシステムが変わるので、もしこのゲームを初めてやる人だったらまずはこれを入れない状態で遊んだほうがいいかもしれないけれど、いろいろとゲームプレイの幅が広がるいいDLCだと思う。
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