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MTVX2004
TVチューナーで昔から画質や安定性で定評のあったシリーズの一つ。ハードウェアエンコーダ搭載。業績の悪化したカノープスがちょっと廉価に設計しなおして普及を狙ったモデル。

もともとカノープスのチューナーカードは3万円ぐらいしたのだが、このモデルになって2万円にまで落ちた。特に定評の高かったソフトウェアはそのままに、チップを変えたりしたらしい。利幅も減らしているんだろうな。

私はこのモデルしか知らないので、I-O DATA のソフトウェアエンコーダを使った普及製品(五代目のもの)との比較しかできないのだが、時期的にズレているとはいえあまりの性能差にびっくりした。

I-O DATA の普及製品の場合、白抜け、つまり画面に明るい映像が映っているときは画面が真っ白になってしまう現象があり、はっきり言って番組によっては実用に耐えなかった。

ソフトウェアが完成度高く、安定していた。こう言うと褒めているのかどうか分からないが、出来のいいフリーソフトを使っているような感じだ。これは私にとってはかなりの褒め言葉だ。

有名な評判としてうわさにたがわず、サスペンド(スタンバイ)状態または休止状態からの録画開始が安定してできる。まあ現在はカノープス製品に限らず当たり前になっているのかもしれないが、昔から評判が高かったのは確かだ。

で、なぜ私がいまになってこの製品の評を書くのかというと、欠点を見つけてしまったのだ。しかもかなり大きい欠点だ。それは、ハードウェアエンコーダを搭載しているのに、ほかの作業をやったりするとチクチクコマ落ちがおきてしまう。それだけならそんなに気にならなかったかもしれないのだが、このほんのちょっとのコマ落ちが蓄積して、他社製品やフリーソフト(TMPGenc)を使って再エンコーディングを行うと音ズレや音無しという信じられない現象がおきてしまう。なんとか加工工程を工夫することで回避できるのだが、撮った画像を適当にカットしてMPEG1で保存するのに、以下の工程を必要とする。

1. Ulead VideoStudio で再エンコード(MPEG2のまま)
2. TMPEGenc で上下左右カットしつつMPEG1にエンコード
3. トリミングして必要な部分だけ切り取る

簡単な編集用ソフトはついてくるのだが、付属版なので機能が制限されている。完全版を使うには追加投資が必要となる。こうなると、音ズレのバグを利用して自社製品に無理やり誘導されているのではないかと疑うしかない。

もうカノープスブランドはダメなんじゃないだろうか。純粋な性能だけ見ても、同時期に出た I-O DATA のハードウェアエンコードの普及製品と比べ、ノイズフィルターなどの回路が選択式でしか適用できないという明らかな欠点まであった。国産でちょっと値段が高いがユーザに支持されてきたということにちょっとあぐらをかきすぎてきたのではないだろうか。

ちなみに I-O DATA のものも私からすればソフト(mAgicTV)が悪いという悪印象が残っているので手を出す気になれないのだが。詳しくは GV-BCTV5 PCI のレビューを参照してほしい。

これを書いている時点でカノープスはすでに後継モデルを出しているが、デジタル放送に対応しただけの製品なので、真の後継モデルはまだ出ていない。真の後継モデルがどのようなものになるのかが、非常に気になる。厳しいことも言ったが、TVチューナーカードのポテンシャルを見せつけ市場を確立したカノープスのパワーにまだ期待したいのだ。

次はぜひ、編集ソフトはいらないので、せめて撮った画像を簡単高画質に圧縮できるソフトをつけて欲しい。マネするようだが、I-O DATA のモデルのようにハードで高速に圧縮を実現する上位モデルを用意するのもいいと思う。実際、細かい編集をしたいなんていうユーザはごく限られているはずだ。
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