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ダイアリー・オブ・ザ・デッド
死んだはずの人間が起き上がって襲ってくる騒動が各地に広がっていく中で、映画を録りに片田舎に来ていた映画学校の学生たちは、生き残るためにみんなで助け合いながら逃げ続ける。ゾンビ映画の巨匠が、最近流行しているネット動画などの要素を取り入れながら制作した最新作。

ホラー映画好きの知り合いからブルーレイを借りて見た。この監督の代表作「ゾンビ」はとても素晴らしい作品だったのだけど、今回は正直ちょっと微妙な出来だった。

学生の中の一人、カメラマンのジェイソンがカメラを持って仲間たちを録りだすのだけど、なんかもう最初から茶番って感じがする。いきなりカメラを取り出したジェイソンを仲間たちがたしなめたり逆に乗ったり照れたりする様子はリアルな感じがするのだけど、見てるこっちはシラケる。こいつらイチャイチャしやがって。

最初の犠牲者の心の葛藤がよく分からなかった。あれ?なんでこんなことで?みたいな。頭で考えたら分かるのだけど、どうにも実感できなかった。

仲間を救うために病院に立ち寄るのだけど、もうなんだかお約束なニオイがしすぎる。

死んだはずの人間が起き上がって襲ってくる、という現象について、私なんかは既に同じような作品を何本か見ているので色々と予想が出来てしまうのは当然のことなのだけど、この作品からお約束なニオイがするのは見ている私だけのせいではないと思う。明らかに監督も過去の作品に寄りかかっちゃっている。かつての作品の焼き直しなとこも多いし。

今回題名どおり記録映画じみた視点での演出があったり、インターネット上の動画投稿サイトなんかを取り入れたりしていて、この分野の巨匠と言われている監督の最近の流行りものを取り入れる意欲には敬意を持ったのだけど、取り上げ方が中途半端でいまいちだなあと思った。あれだけカメラマンのジェイソンに動画の投稿に対する熱意を語らせておきながら、ナレーションでそんなものはノイズだと切り捨ててみせたり、結局投稿動画の力みたいなものについては何も語っていなくて恐怖の演出にしか使われていなかったり。東京からアップされたという動画がアホらしすぎて笑った。

これは私の持論なのだけど、ホラー映画は主人公やその仲間たちが助かるのかどうかハラハラするところが一番面白いと思う。助かりそうになかったり、助かるための道に光が見えなかったりすると、全然緊張感がなくなって単に残虐な描写を見るだけになってしまい面白くなくなってしまう。その点この作品も緊張感に欠けていると思う。ただ、州兵の描写は少し面白かった。

正直この作品はあえて見るべきものではないと思う。ただ、見たら見たでそれなりには見れた。怖さだけでなくこの監督ならではのユーモアも健在だった。でもやっぱり弱いなあ。
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