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キャッシュフロー
設備投資の効率が反映されるとされる指標。計算方法は簡単にいえば内部留保に減価償却を足すだけ。内部留保は要するに企業の貯金みたいなもので、これが高ければそれだけ設備投資に資金を使うことができ、また減価償却とは過去に設備投資した分が今どれだけの金額分やくにたっているかを表すので、キャッシュフローを見ることでその会社がどれだけ設備投資の力があるかが素直に現れる。

キャッシュフローが純利益と違うのは、お金を払う約束をしただけで実際に払っていなかったり(買掛金)、お金を受け取る約束をしただけで実際には受け取っていなかったり(売掛金)、といった実際に現金が動いていない場合は計算に入れないところ。帳簿上は黒字の企業が現金不足で倒産するのをキャッシュフロー倒産と言うが、これは売掛金が大きくなりすぎ、企業活動を存続するために必要な現金がなくなってしまったために起きる。

私は最初キャッシュフローとは単純に運転資金なだけかと思っていたが、調べてみたらどうも違う。単純にいうと、運転資金がたまっているか回っている状態がキャッシュフローなのだ。内部留保がたまっている状態も、内部留保をためずに設備投資しつづけた状態も、キャッシュフローの値は同じになるらしい。

ところがさらに調べてみると、キャッシュフローには大きく分けて三種類あるという。一つは営業活動による現金のやりとり一般である現金キャッシュフロー、一つは投資活動による現金のやりとりである投資キャッシュフロー、一つは外部との現金のやりとりである財務キャッシュフロー。ある側面での現金または即現金化可能な資産の流れを表すのがキャッシュフローなのだという。

企業は投資を続けるものなので投資キャッシュフローは大体マイナスになり、売れば売るほど赤字になるようなものを売らない限り営業キャッシュフローはプラスになる。それが差し引きでプラスになれば、会社内部にためこんで財務キャッシュフローをプラスにしたり、株主に配当することで財務キャッシュフローをマイナスにしたりする。差し引きでマイナスになれば、そのままだと倒産してしまうので銀行や市場から資金を調達することで財務キャッシュフローがプラスになる。

さらに証券系のシステムの構築に関わった先輩に聞いたところ、八種類ぐらいのキャッシュフローがデータとして記録されていたのだそうだ。現金のやりとりをいくつかの種類に分けて、どういう目的でどのような取引が行われたのかを細かくチェックするためなのだろう。つまりキャッシュフローという言葉の一般的な意味である現金の入出というだけで、それぞれの値の意味は大きくことなるのだ。

だから一般にキャッシュフローと呼ばれるのは冒頭に書いた通り、設備投資の効率を指すのだと考えてよいだろう。あるいは、減価償却を省いて単純に運転資金と考えるほうがよいかもしれない。

キャッシュフローという指標が注目をあびるようになったのは、売上とか利益とかはごまかしがきくからだ。実際にどの会社も、売上や損失があったらそれを今期に計上するか来期に計上するかといった調整をしている。そうすることで、安定して売上がのびているように見せたり、巨額の赤字のあとでの V字回復でアピールしたりする。最初に大きな投資をしておくのも経営をごまかす一つの手段になりうるので、減価償却も計算に入れる必要があるわけだ。

特に参考になったページをリンクしておく。内部留保をむやみに大きくした会社は買収工作で狙われる、と結んでいるところに関しては、内部留保が大きくなれば株価も上がるんじゃないの?と突っ込みを入れられそうだが、説明が平易でわりと分かりやすい。
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