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クローズアップ現代+「“表現の不自由”展示・中止の裏で何が?波紋▽脅迫の実態」
「あいちトリエンナーレ2019」で行われた企画展「表現の不自由展・その後」が三日で中止に追い込まれた裏には匿名での数千件の電話による抗議があったということを取り上げたドキュメンタリー番組。

散々色んな人が触れた話だけど自分も言いたいことがあるので言うことにする。

番組自体は「電凸」と呼ばれる電話による集団での抗議の不当性を取り上げたものとなっていた。主催者への連絡先がネットで拡散され、それを見た不特定多数の人間が抗議の電話をしてきたので、主催側が大変な圧力を受けたということだそうだ。

抗議の主な内容は、税金を使ってこんなことをするなというものだった。自分もまったく同意見だ。

それに対して番組側はあらゆる角度から反対意見を述べている。まず「電凸」が暴力的であること。「電凸」に参加した人へインタビューして、展示を実際に見に行っていないだの、電話なら気楽に意見を言えるだの、こういう軽率な人たちなんですよと貶める。

一番首をかしげたのは、せっかく表現の場ができたのに中止になってしまって残念だと言っている表現者を取り上げていたことだった。どういう表現が公共の場で排除されるのかというのをみんなに知ってもらうのがこの企画展の目的であって、普段排除されている表現者のために表現の場を提供するのが目的ではないはずだ。

以前ネットで見てすごく面白かったのがNHKの放送禁止用語だった。えっ?こんな言葉がダメなの?というのが結構あってびっくりした。その一つ一つに理由(推測?)があって、納得できるものから首を傾げるものまで様々だったけど、こういう決まりがあるのかと非常に勉強になった。NHKという一民間団体のルールに過ぎないとはいえ、こういう言葉を使うのはよくないと私たちが漫然と思っているものをNHKなりにまとめあげたものであり、これはNHK自身がちゃんと金を掛けて発信すべきだと思う。こういうことなら税金を使ってもいいというかむしろ使うべきだと思う。

だから、この企画展で本当に必要だったはずなのは、天皇の写真を燃やすパフォーマンスとかではなくて、むしろたとえば朝鮮人慰安婦が淫乱なしぐさで日本兵を誘っている絵だとか、あからさまな人種差別が描かれているポスターとかだと思う。表現者を尊重して称えるのではなく、逆に晒し上げるぐらいの感覚でやるのが正しいはず。あるいは、私たちの凝り固まった良識をもう一度見直すことを促すような。

というわけでこういった色々と間違った番組作りのために私たち国民から強制的に受信料を徴収している一民間団体NHKの不当な既得権益をなくすため、見たい人だけ金を払って見る仕組み(現実的にはいわゆるスクランブル化)を実現するよう早急に法律を改正しなければならない。
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