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クローズアップ現代+「さらばハンカチ王子・密着!栄光と挫折、そして最後の日々」
メジャーリーガーとして活躍した田中将大と高校野球でライバルとして熱戦を演じ勝利を納めた「ハンカチ王子」こと斎藤佑樹投手の、主にケガに悩まされ二軍暮らしが長かったプロ引退までの日々を、早稲田実業時代の先輩エースでNHKのディレクターとなっていた高屋敷仁が密着取材したドキュメンタリー。

クローズアップ現代は全録画しているものの、正直斎藤佑樹には興味ないしそのまま消してしまおうかと思ったけど、朝の時間にネットサーフィンでもしながらとりあえず見るだけ見てみようと思って見てみた。いくつか思ったことについて書くことにする。

まず、密着取材したディレクターが早稲田実業時代の先輩で斎藤佑樹にエースの座を奪われた投手だったことが気になった。同じ挫折を味わった人間が~という以前に、超優良企業(団体か)であるNHKに就職してんだ、って思った。

同局の番組「チコちゃんに叱られる」でもたびたびスタッフが表に出てきて、学生時代には〇〇をやっていたとか、たまたま取材先の専門家と友達だとか親戚だったというエピソードが出てくるので、やっぱりNHKはそういうつながりの多い層の人材を積極的に採用しているのかと思った。全員が全員NHK本体の所属ではなくて制作会社のほうかもしれないけど、NHKに限らずテレビ局本体の採用方法は番組制作の質に悪い方向で影響しているとしか思えない。完全な私企業ならともかく、テレビ局という免許事業の、さらにNHKの場合は国からの補助金まで受けているとこで、こんなことをやってはいけない。

自分が斎藤佑樹について持っている一番の興味は、ライバルだった田中将大が高校卒業後すぐにプロ入りして野球漬けの生活を送っていたのに対して、斎藤佑樹はいったん大学へ進学してからプロ入りしたことが明暗を分けたんじゃないのか?ということ。飾り立てずに言わせてもらうと、大学でぬるい生活をしてたんじゃないの?という疑問だった。

たぶん多くの人が持っているであろうこの疑問に対して突っ込んでくれないとドキュメンタリーの価値がないと思う。今回、切り口はあくまで引退までの選手の気持ちの揺れだろうから、そんな視点はいらないと言うかもしれないけれど、取りあげる選手が斎藤佑樹である以上この視点は欠かせないはず。題に「栄光と挫折」が入っているんだから。

それが今回のような身内同然のディレクターに可能なのかということ。斎藤佑樹の本音なんて一体誰が聞きたいのかと。…と言いつつ、敗者の弁はそれなりに味わいがあって悪くはなかった。野球部の元先輩だから引き出せた言葉がひょっとしたらあったのかもしれない。本人もつらい中で気持ちを絞り出したようで見ていて少し心にきた。それに早稲田はスポーツ推薦なんだろうけどこの人の言葉は分かりやすかったと思う。

少し引っかかるところはあったものの、ほろ苦い大人の物語を短い時間で味わいたいなら見てみてもいいと思う。
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