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三丁目の夕日 8月15日

西岸良平 (小学館)

まあまあ(10点)
2008年8月15日
ひっちぃ

昭和三十年代の人々の生活を描いた人情物短編連作(?)マンガを、8月15日の終戦記念日に合わせて再編集した廉価版。

小学館のマンガ雑誌ビックコミックの連載らしい。しかもかなりの長期の。映画化されて有名になった。

絵にクセがあって最初読みにくかったが慣れた。物語は感動系。少ないページでコンスタントに一話一話がまとまってるなあと感心した。

終戦記念日エディションなので何かしら戦争に絡んだ話が集められているようだ。死んだはずの人が出てきて見守ったりする系と、色々あったけどがんばってます系の話が多い。ひねくれた心を持つ私でも思わずウルッと来る直球が数本あった。

でもこれらって作り話なんだよなあ、となぜか覚めた感覚で見てしまった。一話一話が短いので余計に作った感が出てしまう。実話が元になっているのだろうけど、どうしてもあざとく思えてならない。素朴な絵に助けられていなければもっと強く作り物感を感じていたと思う。

といいつつ、いま日本はどうしようもなく堕ちていっているけど、戦争があった頃よりはまだマシかもしれないなあと思いを新たにした。こんな締めでいいかな。

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