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UVERworld 2ndアルバムまで

まあまあ(10点)
2008年12月14日
ひっちぃ

日本のミクスチャーロックバンド。基本的にはロックバンドではあるが、歌謡系のJPOPっぽさとテクノとかラップとか色々雑多に混ぜた感じ。

ファーストシングルのD-tecnoLifeがアニメBLEACHのオープニングテーマに使われたときに私は初めてこのグループの曲を聴いた。このときは、アニメ本体のカッコつけすぎな演出(というか原作マンガが既にそう)と相まっていけすかない感じがしつつも、なかなかセンスのいい曲だなあと思った。サビがかなり秀逸で、裏拍に入ったギターの伴奏の上に間断なくメロディが歌い上げられていて、これがメジャーデビューかと思えないほど異様に洗練されていた。

さてこの一曲の印象ぐらいではこのグループをチェックする気にはなれなかったのは、私はCDは基本的にアルバムしか買わないし、新品の邦楽CDのアルバムは一枚三千円とバカにしてるほど高いので、せめてもう一曲ぐらい何かいい曲がないと買ってみようと思わない。視聴なんてするほど音楽に飢えているわけでもないし。

そして時は経ってついにそのピンときた二曲目が、やっぱりアニメwのガンダム00のオープニングテーマ「儚くも永久のカナシ」だった。まず出だしからいい。スネア連打とギターのミュート音のアルペジオのあと、それがいったんぴたりとやんでから力強い歌声で曲が始まる。歌はサビ先で旋律はちょっとベタだけど鮮麗。サビを歌いきったあとのギターのマイナー調の切ないフレーズがかっこいい。Aメロではこのグループの特長とも言えるベタなまでにしつこいコーラスがかぶせてあってメロディを補強している。Bメロでダイナミックなギターとドラムが入ってサビにつなげる。でまたサビで盛り上がる。うーん。素晴らしい。

だからCD屋でこのグループの1stと2ndアルバムを二枚買えば15%引きというコーナーで発見したときは、いまってほんとCD売れてないんだな、とちょっと寂しくなって二枚いっぺんに買ってみた。私の願いはCDをせめて二千円ぐらいに値下げしてほしいと思っているんだけど、ネット販売も出てきたしあとは落ちるだけだろうな。

で聴いてみての感想は、なんか思っていたよりも完成度の点でやや期待はずれだった。シングルのヒット曲のその洗練された完成度と比べると、アルバム曲にはどうしても造りの面でいま一歩な点が見られる。ヘンにテクノにラップに走っちゃってたり、コーラスの重ね方がずさんだったり、バンドのイメージとしてキレイなミックスを期待していたけど案外バンドっぽい泥臭さがある。

と不満があるのはあくまで完成度という点を見ればの話であり、曲は聞いた感じ露骨な捨て曲はなさげだったし(通勤中やゲームしながら聴いてたからそんなには分からないけどw)、どの曲もそれぞれ聴けた。いい音楽を作ろうと色々やっている感が、やや散漫ではあるけれど、バラエティがあって楽しめた。

ただ、じゃあこれからも新しいアルバムが出たら追いかけるかというとそこまではいかない。今度は15%オフ程度じゃ買わないだろうな。二千円ちょっとなら買うと思う。中古ならブックオフで1500円ぐらいになったらら買おうかな、っていうレベル。音楽という作品に値段をつけるのも馬鹿馬鹿しいことなのかもしれないけど、ただなんとなく聴いてはい三千円っていうのだったら納得できない。

だいぶしょっぱいことも書いたけど、軽くチェック中のグループなので今後注目してみたい。

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