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アマチュアリズム

2003年4月25日
ひっちぃ

アマチュアリズムという言葉の元々の役割は、肉体労働者がスポーツにおいて上位を占めていたことに対する、上流階級のスポーツ愛好家たちによる差別なのだそうだ。

週刊誌のどこかでこの言葉についての説明を読んでびっくりした。なんと卑怯な言葉なのだろうか。まあそれまでの認識でも、金をもらっているプロ選手に対して、お金をもらっていないアマチュア選手のほうが清いのだ、といった意味合いを感じなくはなかった。ただそれは、スポーツ自体がショウビジネスとなっているため、プロはプロ、アマチュアはアマチュア、といった区別は当たり前だと納得できる。

ところが元々の意味とは、賞金も出ない一般の大会で、同じ土俵で戦っている選手たちの中で、体を動かすことを生業としている肉体労働者を差別することにあったのだ。もう記事の内容がうろ覚えなのだが、昔どこかで行なわれたマラソンだかの大会で、上位入賞者が大体人力車だか荷車だかを押す仕事をしている人たちで占められたのだそうだ。貴族たちの優雅な趣味としてのスポーツを、このような下賎なものから区別しなければならない、となるわけだ。

言葉の歴史というのは面白い。

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