お笑い芸人コンビ「かまいたち」の二人が、同「マジカルラブリー」の野田、同「ライス」の関町とともに、子供の頃にゲームが得意だった地元のツレ（友達）を一人ずつ連れてきて、誰のツレが一番強いのかを懐かしの格闘ゲーム「ストリートファイター2」で決めるバラエティ番組の企画。

最近ホロライブばっか見ていてテレビの録画番組がたまってきたので、出かける前のひとときに気楽に見れるくだらない番組（？）を見たいと思ってこれを見てみたらおもしろかった。

よくある素人いじりの企画かと思って期待せずに見てみたら、逆に芸人の子供時代の恥ずかしいエピソードをそのツレに紹介させていた。やっぱりいじられるのは芸人側のほうが楽しいし安心して見ていられる。素人をいじる番組っていじめみたいでほんと見ていられないから。

ゲームで対戦するのも元々ゲームが得意な地元のツレ（友達）だから見ごたえがある。芸人がプレイすると下手くそでグダグダになりがちなのでほんと目の付け所がいいと思う。やるゲームもこの世代の人間なら誰もが一度はやったことのある（？）ストリートファイター2（カプコン）だし、仮に知らなくても格闘ゲームなので見ればすぐにどんなゲームか分かる。

かまいたちは正直最初は山内が怪しい中国人を演じるコントがほんと自分は嫌いで、すぐ消えると思って見ていたんだけど、まさかここまでお茶の間の人気者になるとは思わなかった。というかそう思っていたのは自分だけじゃないみたいで、濱家が山内を相方として連れてきたときに周囲の芸人仲間はみんなハズレだと思っていたというのがウケる。キングオブコント2017の決勝で見せた神がかり的なコント「告白」は、こういったショーレースっていまいちやらせくさいなと思うことが多い中で、見た瞬間に文句なく優勝だと思ったし見ていて震えた。

どっちもかわいげがあるのがいいと思う。山内は暴走機関車で暴言も吐くけれどちゃんと自分を下の位置に置いているので嫌味がないし、濱家もツッコミでエラそうな感じになりそうなときでも自然とボロを出すので親しみが持てる。人気のある芸人っておもしろいのは当然としてみんな親しみが持てる人たちばかりなんだけど、かまいたちの二人は頭一つ抜けていると思う。

準レギュラーにM1優勝コンビであるマジカルラブリーから野田は順当として、ライス関町を囲っているのもいいと思う。先輩に振り回される後輩としていい感じにプロレスしていて楽しい。今回に限った話ではなく、ほかにも忘れたけどこの番組ならではのメンツがいてうまくハマっていると思う。