ヤンキー君とメガネちゃん 1巻
吉河美希 (少年マガジンコミックス)
まあまあ(10点) 2007年6月11日 ひっちぃ
校内で名を轟かす不良少年・品川大地は、授業をさぼってばかりで学校の行事もすっぽかしていたが、そんな彼に執拗に付きまとう学級委員のメガネ少女・足立花のトンチンカンな熱意により調子を狂わされ、実はメガネ少女のほうが頼りない性格をしているために逆に彼女を助けるハメになったりする学園ものギャグマンガ。
週刊文春のマンガ書評で取り上げられていて、実のところ紹介文の意味はさっぱりだったが絵柄が気になったので本屋を探してみたところこれがぜんぜん見つからず、長いこと待ってついに見つけたのでやっと読んだ。
うーん。一言で言うとこれはギャグマンガだ。それも破滅型だ。一見ストーリーものに見えるが、メガネ少女の性格がハチャメチャでストーリーが成り立っていない。そのくせ所々でワンポイントの感動エピソードを持ってきてアクセントに使っている。面白いことは面白いのだけど、なんかイヤな感じの作品だなぁ。
絵がいい。特にメガネ少女の。かわいい。しかも天然。そのうえ思わせぶり。でもきっぱりシカト。意味不明。逆にそこが深く考えさせなくて良いのかもしれない。かわいいメガネっ子の姿形をしているが、彼女は実はバカボンパパとかの純粋なギャグマンガの登場人物となんら変わりないんじゃないだろうか。
忘れるところだったが、そんな彼女に振り回される品川くんも結構いい性格をしている。この作品の中では終始ツッコミ役なのだが、なんだかんだで少女へのまなざしが暖かい。
私の注文としては、シリアスなところをあまり露骨に描かずにジワジワとくるタイプの描写にするか、シリアスはシリアスできっちり分けて描いたほうがいいんじゃないかと思う。でもこれはこれでこの作品ならではの雰囲気があるし、グラビアアイドルがお笑いに進出したように新しい流れを作ったりする可能性がないとも限らないなぁとも思う。
取るに足らないことだが、読んでいて所々マンガの文法的に違和感のあるコマがある。絵の完成度がそこそこ高いのと対比すると不思議な感じがする。
ちょっとでも不自然な設定や筋書きがあると読めない!という人でなければ、マンガとメガネっ子が好きな男ならちょっと読んでみる価値はあると思う。
(最終更新日: 2011年4月17日 by ひっちぃ)
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